megane☆TIME

TIME乗りなのです

リムブレーキでディスクロードを目指す!(まとめ)

「スリックMTBって結構走れるね」という気づきをきっかけに、この1年リムブレーキロードをディスクロードに近づける試行錯誤をしてきた上で、いくらかまとまってきたのでメモしておこうかと思います。

 

  • そもそもディスクロードは何がいいのか?

所謂ディスクロードと呼ばれるものは、ブレーキがよく効くだけの従来のロードバイク程度には留まらず、初心者からプロまで幅広く乗りやすいものに進化したと感じます。

ディスクブレーキの制動力ばかり注目されますが、走りの安定感の向上が主役と言っていいくらいだと思っています。

ワイドリム化でタイヤのボリュームが増え、細かい段差や荒れた路面もタイヤが跳ねなくなることでトラクションを確保しペダリングにも集中することができるので恩恵は高いです。

タイヤだけでなく、スルーアクスルやホイールの組み方もリムブレーキとは違う点が多くそのあたりも剛性・バイクの安定性の良さに繋がってると思われます。

荒れた路面に対応できるということは道路上で走れるラインが増えるということでもあります。「あそこは道が荒れてるから」と避けていたコースも選択肢に入るようになります。自転車というものは自由があるからより楽しめるのです。

 

「古いリムブレーキバイクでも違わない」という言説はもはや鈴鹿のような整備されたサーキットや低速のヒルクライムレースくらいしかないでしょう。

これから買うならディスクロードをお勧めしますが、世にはもっと多くのリムブレーキロードが残っています。これらを5年、10年使い続けるには最新技術を取り入れたカスタマイズで生き残りを計りましょう。

 

  • リムブレで頑張る(1):ホイールのリムとタイヤ幅を広げる

基本。この10年でリムの幅はぐっと広がりました。

リムブレーキ用フレームの一番の鬼門はタイヤ幅の限界でしょう。23cが限界ならいろいろ厳しいですが(タイヤも少ないでしょう)25cが入っているならまだやりようはあります。

私の場合、内幅15mmの古いホイールから内幅19mmのホイールに変えたことで同じタイヤでも幅が2mm広がり乗り心地が圧倒的に改善しました。

(余談ですがTIME RXRSへリム内幅19mm+AGILESTの28c=タイヤ幅28mmを入れてみたところ、フロントは接触、リアは1mm程度のクリアランスしかなく実用は困難と判断。おそらく前26mm、後27mmが限界でしょう)

28cタイヤでもC15の古いホイールなら26mm相当になりますが、乗り心地が微妙だったのでお勧めしません。

リム幅と使いたいタイヤの組み合わせでできるだけベストなタイヤ幅を見つけましょう。タイヤ幅はでかいほうが勝ちです。

私は中古でMAVICのCOSMIC PRO CARBONを入手しましたが、例えばELITEWHEELのDRIVEシリーズの40Vや50Vなど19.5mm幅のリムブレーキホイールがラインナップされていますのでなかなか良さそうです。

 

  • リムブレで頑張る(2):チューブレス(レディ)化

新ETRTOの25cを使うとタイヤ幅が控えめになってしまうので、ピレリのP ZERO RACE TLRの26cを導入しました。

タイヤ幅こそ26mmですが空気圧を適正値に落とすことで、高速でもタイヤが跳ねることが減りしっかり地面を捉えるため安定しながらも乗り心地がよく、28cクリンチャーに負けないフィーリングを得られました。

25cクリンチャーでは下りで45km/hを超えると不安定さを感じていたのが、TLRにしてから50km/hくらいまで許容できるレベルに改善しました。まぁCAAD(ディスク)はこれより速度域が高いのですが…

つい高圧を入れてしまいそうになりますが、それではクリンチャーと違いがなくなってしまいますので注意。

0.1気圧単位で空気圧調整が必要なので、ポンプにゲージがついていても精度の高いデジタルゲージがあると良いです。買いました。

 

  • リムブレで頑張る(3):ブレーキシューの改善(※カーボンリム)

ここでも何度かお勧めしているスイスストップのFLASH PRO(EVO) BLACK PRINCE。乗り心地とは関係ないですが、下りでも安心できるのは大きいです。

ドライ環境であれば下手するとアルミリムより効くんじゃないかと思います。消耗が恐ろしく早いのと、ウェット環境では苦手なところがネック…!

なおEVOはPROより薄いモデルなので、クリアランスに余裕があるならPROのほうがいいかと思います(値段もさほど違わない)

あとは基本ですがブレーキケーブルの改善やメンテナンス。ニッセンがお勧めです。インナーにはグリスを塗るだけでもかなり引きがよくなります。

 

  • リムブレで頑張る(4):そのほか

ディスクロードフレームの強みは剛性にあります。軽量でよれるようなホイールやハンドルはできるだけ使わないのがいいでしょう。

 

 

  • リムか、ディスクか

2023年は「ディスクロードを目指す」とは別にSRAM RED eTap化やリアビューレーダーの導入もしました。徹底的にやったため、新しいロードを買う物欲はほとんどなくなってしまいました。

CAAD13もそこそこ走れるレベルにあるので、練習でも気分で使い分けています。

TIMEのRXRSという当時は最上位のフレームで今でも十分戦えるモデルなのが功を奏しました。もし今エントリーモデルに乗っていてパーツも古くなってきたし…みたいな方であればもうディスクロードにしちゃってもいいと思います。

タイヤが太くなっただけでもロードはより楽しいものに様変わりします。始めてクロスバイクに乗ったときのような、どこへでも行けそうなあのワクワクを呼び覚ますことでしょう。